【CCUS】建設キャリアアップシステムとは メリットとデメリット

CCUS(建設キャリアアップシステム)とは

CCUS(建設キャリアアップシステム)とは、簡単に説明をすると

技能者ひとりひとりの経験やスキルを正確に把握する仕組みのことです。

技能者の以下の情報などをデータ管理します。

・施工年月日

・施工現場

・役職等

・保有資格

では、なぜこのような仕組みを取り入れる必要があるのか

技能者ひとりひとりの経験やスキルをデータ管理によって正確に把握するためです。

いつ、どこで、どんな業種を、どのような立場で経験してきたのか、

もしくは、いつどんな資格を保有したのか。

情報を一元化することで、技能者を客観的に正確な評価することができます。

つまり、

技能者の適正な給与等の処遇に繋げることで若者が安心して長く働ける環境を設けようというのが目的です。

CCUSのメリット

CCUS(建設キャリアアップシステム)の登録をすることでのメリットを紹介します。

①技能者の適正な評価に繋がる

先述のように、CCUS(建設キャリアアップシステム)を導入することで技能者の適正な評価に繋がります。

それによって適正な給与等の処遇に繋がり、次世代の建設業の担い手である若年層が安心して長く働ける環境整備にもつながります。

また、雇用する側としてもシステムを通して過去の建設業での経験や保有資格等の把握が容易となります。

②事務作業の軽減

建設業界では、日々の現場に加えて様々な事務作業も存在します。

現場の出退場管理や、出勤簿や報告書等の出面管理、施工台帳当にも連携ができ、大いに生産性の向上にも繋がります。

また、建退共制度とも連携が進む予定ですので様々な面での業務効率化が図れることでしょう。

③経審の加点項目である

CCUS(建設キャリアアップシステム)は、経営事項審査における加点項目となっております。

詳細は割愛しますが、具体的には、

・建設工事に従事する者の就業履歴を蓄積するために必要な措置を講ずること

・過去3年間以内に技能者のレベルが向上した者がいる

などです。場合によっては20~30点ほどの加点も見込まれます。

また、入札参加資格申請を行う自治体によっては個別で追加加点を設けている場合もございます。

関連ページ「【建設業】キャリアアップシステム(CCUS)の経審における取り扱い」

④受注増加や求人力の向上

元請け業者によってはCCUS(建設キャリアアップシステム)の導入がなされていないと

現場への入場もできないことも昨今増えてきている印象です。理由としては先述のメリットの部分かと思います。

このことから、導入することによって元請け先からの安定した継続的受注にもつながります。

また、求人に関しても同様で、CCUS(建設キャリアアップシステム)は

若者が安心して長く働ける環境を設けようというのが目的だとお伝えしました。

このことからも若年層の求人としては選ばれる企業としての位置づけとなり得ます。

CCUSのデメリット

メリットをお伝えしましたが、デメリットももちろん存在します。

①導入に手間がかかる

導入には、まずCCUSのHPから申し込みが必要です。

オンラインでの申し込みとなりますが、会社情報はもちろん建設業許可情報、社会保険関係の情報など多くの情報が必要です。

登録が完了するまでには2~4週間ほど要します。また、オンラインでの操作となりますのでパソコン等に不慣れな場合は大変な作業とも言えます。

②コストがかかる

事業者規模に応じて支払う、登録料/5年、管理者ID利用料/年、技能者ID利用料/約2年、現場利用料、端末費用等が必要なります。

登録料等の固定費と、現場ごとの利用料、技能者人数にあわせてコストがかかります。

料金の詳細は、こちらをご参照ください。

まとめ

CCUS(建設業キャリアアップシステム)の主のも目的は、

技能者の適正な給与等の処遇に繋げることで若者が安心して長く働ける環境を設けることが目的です。

メリット、デメリットもさまざま存在します。それらを考慮してシステムの導入をご検討ください。

手続きに関しては複雑ですので担当の行政書士の先生に依頼するのも得策かもしれません。

全国のCCUS(建設業キャリアアップシステム)登録行政書士の名簿も公開されていますのでご活用ください。

 

 

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